Money Changes Everything

株式投資初心者の備忘録

FP3級の勉強法について

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2019年1月にFP3級を受験し、3月に無事合格しました。 次回の試験が5月に予定されていますので、これから勉強を開始される方の参考になればと思います。

ファイナンシャルプランナー(FP)技能検定について

 国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士を取得する検定試験になります。 ファイナンシャル・プランニング技能士は個人資産管理などお金に関するアドバイスをする為の資格です。

 但し士業と呼ばれる方のような税務、法務に関わる書類作成などの業務を行うことは出来ず、 あくまで一般的なアドバイスのみ可能ですので、この資格だけで生計を立てるのは正直難しいのではと思います。

保険、銀行など金融業にお勤めの方が、保険商品提案や資産運用相談などのためにFP1級、2級を取得されていると思います。

3級、2級、1級の3つの等級があり、3級はFP技能士の登竜門ですね。

指定試験機関について

日本FP協会と金融財政事情研究会(通称 きんざい)の2団体が厚労省の指定試験機関に指定されています。

どちらで受験してもFP技能士の資格としては同じですが、問題形式や出題内容が若干異なります。 ちなみに私は、きんざいの個人資産相談業務を受験しました。

問題形式と合格ラインについて

学科試験と実技試験の2つがあり、2つに合格するとFP技能士の資格が得られます。 午前が学科試験、午後が実技試験ですので同時に2つ受験することも可能です。 またどちらか一方だけ合格した場合、翌々年度末までであれば 不合格になった試験のみ受け直すことが可能です。

なぜFP3級を受験したのか?

 これまでは漫然とボーナスの残りを銀行口座に預金していた感じで、 月々のキャッシュフローなどもあまり意識していなかったのですが 資産運用を始めたことと、40歳を過ぎて親の相続や老後の資産などを 少しだけ考え始めたため、金融、不動産、税制、相続などの 基礎知識を身に付けたいと思うようになったためです。

 行政や税制から得られるメリットは、 自分で申請しないと享受できないことが多いため知らないと損をしますから...。

FP3級は簡単なのか?

 あちこちのサイトで、非常に簡単とか落ちたら恥ずかしいとか書かれていますが、 実際のところ合格ラインは正答率60%ですのでかなりミスができ、合格するだけならば比較的容易と思います。 但し正直理系出身で頭が固くなりつつある40代には暗記がやや厳しかったです。 覚える量が案外多くて似たような数字が出てきて非常に厄介でした。 実務をなさっている方であればスッと数字が出るんでしょうけど。

私が実践したFP3級の勉強方法について

試験3週間前

参考書を買ってまずは一通りざっと目を通しました。 いきなり暗記しようとすると辛くて挫折するので、 まずどんな内容がどこに書かれているかの全体像を把握するのと、 1周読み終えたんだという達成感を得るためです。

私が買った参考書はこれです。

試験に出る情報が色分けして見易く整理されており、分かりやすかったです。 情報量という点では他の参考書のほうが良いかも知れませんが、 短期間で合格するには効率が良い教科書かと思います。

試験2週間前

参考書の2周目は試験に出ると書かれている箇所を重点的に読みつつ、章末の問題を解きました。 間違えたところは本文に戻り理解を深めました。

前日まで

問題集とスマホアプリで、通勤時間や週末に過去問を沢山解きました。 終盤は出題傾向も掴めてくることもあり、大体8割~9割ぐらいの正答率になってきたので自信がつきました。 FP3級であれば、教科書の勉強なしでも、解説が詳しい問題集を繰り返し解くだけでも合格できるかも知れません。 大体出題形式は過去問と同じなので、早めに問題形式に慣れておくほうが良いと思います。

問題集は同じシリーズのこれを買いました。

ノート作成について

FP2級、FP1級を見据えて完璧に暗記するために、自分でノートを作成する方もいらっしゃると思いますが、私は特にノートは作りませんでした。綺麗なノートを作ることに時間を割いてしまいがちなため、それよりはできるだけ多くの問題に触れて、自分の弱点の傾向を掴んでそこを重点的に潰していくやり方のほうが自分にとっては効率が良いかなという考えからです。

FP3級を受験してみての感想

 受験料がかかりますのでコストパフォーマンスの考え方は人それぞれでしょうが、 幅広い金融に関する知識を学ぶことができますし、相続、不動産、税制などで知らなかった情報もかなりあったので受験して良かったかなと思います。